『書肆アクセスの本』(仮)をつくります

書肆アクセス」が神保町すずらん通りから11月17日に消えてしまいます。これは決定で、動かせそうもありません。その一報を聞いた時、しばらく声が出ませんでした。衝撃はやがてボディブロウのように効いてきました。


書肆アクセス」が地方小出版のアンテナショップに止まらず、本好きが出会い集い、情報交換をし、そこから新たな試みが始まるという場であったことはみなさん御承知でしょう。客というより友達の気分で訪ねられる店でした。ことは一書店が消えるという事態よりはるかに大きい。


ただ、嘆いていてもしかたがない。われわれに何かできないか? その答として「書肆アクセス」の記憶を、本の形で留めることを思いつきました。手弁当、無報酬で記憶を形にし、ささやかながら「書肆アクセス」への恩義を示したいと思います。どんなかたちでもけっこうです。ぜひ御賛同の上、力をお貸しください。


編者 岡崎武志フリーライター、書評家)
   安倍甲無明舎出版
   柴田信岩波ブックセンター